「ローマに行ったならローマ人のように振舞いなさい」という意味です。そう、「郷に入っては郷に従え」です。この言葉は実にもっともですね。違う土地でその土地の文化や習慣に従い、そこに溶け込むような努力をせよ。それができない人は孤立することを覚悟しなければならないし、和を乱す行いをしたら「出ていけ」と言われて当然である、と。
働き手不足が深刻な昨今、エバーの現場にも外国からの就労者がいます。彼らは皆とても真面目でよく働いてくれます。そういった、この国のルールを守り、この国の習慣を吸収して和を成している彼らがいて、それとは反対に、郷に入っては郷に従わない者もいます。ルールに従わずにこの国に来たり、ルールに従わずにお金を稼いだり、日本人がやらない行いをして周囲を混乱させたりしています。
気の毒なのは誰あろう、郷に入っては郷に従い、この国のルールや習慣を守って暮らしている同胞達です。真面目にやっているのに良くない同胞のせいで白い目で見られるなんて、なんと気の毒なことだろうと思います。
この国は郷に入っても郷に従わない外国人に対して必要以上に寛容だった歴史があります。意味のよくわからない忖度のようなものが働いていたのかもしれません。しかしいま世間では「そういうのはいいかげんやめようよ」という意識が高まっています。誰であろうと良くないことをしたら「やめてください」とか「出ていってください」ときちんと言おうよ、という風潮です。政治的思想とかそういうことは一切関係なく(私、そういうのないですから)、それは当たり前だし健全な発想のように思えます。
皆が、エバーの現場にいる彼らのように、気持ちのよい仲間ばかりであればいいのに、と思います。