子育て支援についてです。少子化が進んでいく中、国民が心を一つにして子育てを応援することは必要な行いだと思っています。しかしながらその中には、それってどうなの?ということがあります。
対面キッチンは、小さな子供がいる家庭では目が届きやすいとの利点があります。なので対面キッチンへの変更は子育て支援として考えられ、そうすることで9万円の補助金が認められます。
一方で、子育て支援策の財源は公費、つまり原資の大半が所得税、法人税、消費税、住民税などの税金です。多くの補助金がそうであるように、子育てを応援する行いも我々が働いて納めている税金で支えています。
支出は、各家庭への9万円の補助金だけで済む話ではありません。補助を実行するには、煩雑な事前手続きがあり、審査する側の事務手続きがあり、システムの構築など、さまざまな工程が新たに発生します。そうした膨大なマンパワーと、支払われる労働賃金や費やされるシステムづくりなどというものにも、やはり税金が投入されます。
どれほどの経費がかかっていることか…。
希望する家庭に9万円のお金を支出するという、ただそれだけではなく、おそらくその何倍もの税金が使われていると予測できます。
支援の仕方自体、見直すべきではないかと思います。
誰もが勘繰ることとして、そういったやり方というのは、手を変え品を変えその時々の利権団体の利益になっている、と考えざるを得ません。「200年住宅」なんていうのもそうでした。どうしたんでしょうね、あれは。
収入は変わらないのに物価高。家や土地はコロナ前より2割から3割コストが上がりました。今まで家を持てた人たちが、ローンさえ組めなくなりました。一定以上の収入がないと家は持てない時代です。
つまり、対面キッチンに変更して9万円の補助が得られる人は、家を建てたりリノベーションができる、一定以上の収入がある人達だけということになります。9万円もらえば外食して贅沢もできます。そういう世帯と、そうでない世帯。二極化をさらに押し広げています。
子育ての支援をするのは良いことです。けれど、今のやり方ってどうなのでしょう?
