まっすぐに上を向いて抜きんでます

先月、誕生日を迎えました。驚いたのですが、なんと私はフランク・ロイド・ライトと同じ誕生日だったのです。しかも、ライトが生まれたちょうど百年後に私が生まれたようです。頑固者であるという点では、私は後継者ですね。しかしまあ、どうせならコルビュジェの方がよかったかな。

頑固者であるのと同時に、好奇心の固まりです。歩いていて新しい飲食店を発見すると、必ず一度は入って味見をすることにしています。先日もできたばかりの飲食店を発見したのでふらっと入ってみました。驚きました。その様が冷凍食品の有り様そのままに出て来たので・・・。まあ、まるで無駄 な体験というわけではないのでしょうね。無責任な主観が入った風評に左右されるより、よほど自分で身をもって感じたことのほうが真実だから。その飲食店ではないですが、足を運んで実際に見たり感じたりしたことこそが、全てでしょう。なんでこんな話になったかというと、エバーグリーンホームもついにネットの書き込みにいろいろと(笑)。
小川(直也)さん曰く「出る杭は打たれるんですよ。だけど出過ぎれば打たれないですから。」

出過ぎることにしようと、思っている昨今です。
それは目立つということでなく、人や時代に流されず真っ当な仕事をすることで、抜きん出ようと思うことです。古い考えと言われるかもしれませんが、仕事は何であろうと、誠実であること、それしかないと思っています。
匿名で他人の悪口を言って日陰で薄笑いしている人を相手にするほど暇ではない、エバーグリーンホームには学ばなければならないことが、自分を含むスタッフのひとりひとりに山積みになっていますからね。

しかしまあ、エバーグリーンホームとして勘違いされやすいのも事実ですね。
我々はゼネコンでも大手でもないので、大きな方針を立ててハッキリした特徴をうたうわけでもありません。むしろその逆で、いかにお施主様おひとりおひとりの要望にこと細かに応えていくか(それがどんなに非効率的であっても)、それがエバーグリーンホームの存在している意味なわけです。「うちはこんな材料を使っているからいい」とか「腕がいい大工で建てたいならうち」というセールストークはそれはそれでわかりやすいですが、それはエバーグリーンホームのやり方ではない。そういうことを言わないから、お客様と時には抽象的なコミュニケーションにもなります。そんな時に何か誤解を与えてしまうことも少なくありません。ですが、エバーグリーンホームはある一定の型紙をもっていてそこにあてはめるというようなマニュアライズされたビルダーではないので、こつこつと理解し合っていくしかないですね。

今年の9月にエバーグリーンホームは大きく再編を行うつもりです。それは、今まで以上にスタッフの「人間力」に依存するような構造体の変革、意識の変革です。現場では、「温故知新」という言葉がありますが、今まで培われてきた伝統の工法に立ち返ろうと思っています。新しい物や知識や道具という、便利さ故に人間力を怠ってしまう現状を一度白紙にしてみないと。勇気がいることですが、今ひとりひとりがその意味を感じて精進していかないと、これから本当にいい会社にはならないのではないか、そんな危惧があるのです。プレイングマネージャーの立場として、それを先頭に立って実践していくつもりです。ますますエバーグリーンホームらしくあるために。