インスタでかいつまんでした話をいま一度。

地域にしっかりと寄り添った行政の一例です。東京都の品川区は、さまざまな書類の行き来を極力廃止し、デジタル化を推進しました。そのことで煩雑だった業務がどんどん省力化され、迅速になり、紙に頼っていた分のコストも削減され、結果として20億円という経費削減につながりました。その浮いた20億円の使い途は何かというと、公立学校の制服、給食、修学旅行などを無料化にしました。やればできるじゃないか、と思わせてくれます。行政は地域住民からの信頼で成り立っている、そのことをきちんと自覚しての改革です。品川区の住民は自分たちの地域行政を誇らしく感じているに違いありません。
そんな良い話を耳にしながら、一方でエバーで家づくりをしながら感じる、やるせない思いが幾つもあります。
鎌倉市には歴史的価値や類まれな景観を破壊しないようにと風致地区として指定されている地域が広範囲にあります。1区画の土地の購入や建て替えであれば建物の確認申請と風致申請(樹木)は1度で済みますが、広い土地を分割する場合は 建物の確認申請の届け出の前に土地区画開発申請というものがあり、まずはそこで風致申請(樹木)があります。
広い土地に仮に150平米の土地に家を建てる場合、まず風致保全の規則のために、その土地に本数にして70本もの植栽を施し、さらに芝生も敷き詰めたりします。それだけで一区画あたり植栽と植え込み費用、黒土、控木等、60万円から80万円がかかり、申請費用は別途かかります。その行いでようやく「風致を守っている」という名目ができます。
さて、ようやくそこにその土地が欲しいというお施主様が現れ、希望に沿った建物をつくる段になりますが、建物の建築確認申請時にも、再度、風致申請を行います。なので土地開発で許可を得た植栽は建物と合わなければ、せっかく植えたものなのに抜いて、建物を建てた状態での植栽の位置樹種などをあらためて風致申請として行うのです。(それならば土地の計画段階で植栽計画を予想すれば良いのでは?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。しかしそれは手続きや現実問題が多々ある中で無理なことだとご理解いただければ幸いです)
馬鹿げていると思いませんか?
植えたり、抜いたり、不毛な作業と煩雑な申請と大層なお金を使わなくてはならないのです。
どう考えても、誰が見ても、おかしい、ということがたくさんあります。
然るべき皆様、どうにかしてくれませんか。政治の世界を志すことなど思うことのない一市民ですが、一人の納税者として、あなた方にお願いしたいのは、こういうことの納得のいく解決です。