エバーができること ー電気の無駄をしない習慣づくりー

震災があってから、私たちには素晴らしい習慣ができました。
それは、無駄な電気を使わないようにする、という日々の習慣です。いない部屋の照明は消します。みていないテレビは消します。皆が自然に行っていることです。努力をしているわけでなく、気がついたら誰もがそうしています。そして、その行いは電気だけではありません。出しっぱなしだった洗面所の水をこまめに止めるようになった、という人もたくさんいます。誰かからそうしろと言われたわけでもないのに、あって当たり前だと思っていたもののありがたみを、心底から感じるようになったわけです。本当に素晴らしいことです。

自然に行えていることに、我慢は起きません。
しかし、問題はこれからの季節、夏です。節電しなさい、とあちこちから言われます。今までの、あなたが自然に行ってきた習慣、それだけではダメなんです!もっと電気を使わないようにしてください!とそこらじゅうから言われます。そうしないと停電するんですよ!他人に迷惑をかけてしまうんですよ!と、軽く脅迫めいたニュアンスまで入ってきます。ただでさえ暑いのに、余計に暑苦しくなります。しかも、ここには論理のすりかえがあります。

「電気を大量に消費し過ぎて停電にでもなったら、それは国民であるひとりひとりの努力が足りないせいだ」と思わされてしまいますが、これは間違いです。
今までさんざん電気を使え使えと言ってきたくせに、手のひらを返したように、使うな我慢してくれと勝手なことをいう電力会社や国のせいです。

この際ですから、我慢できるうちは我慢しましょう。でも、我慢の限度を超えるのはよしましょう。赤ちゃんのいるご家庭、お年寄りのいるご家庭、電力をセーブしたくてもなかなかできない事情を持ったご家庭。全ての家が右へならえで同じ我慢をしたら、か弱い者ほど病に倒れてしまいます。

節電ができる側としての義務、というより、電気の無駄をしない習慣づくり、という立場で、エバーではできることを行っています。
たとえば常時空調温度を低めにセーブしたり、電球はすべてLEDを使用したり、必要がない場所の電球は取り外してしまったりもしています。
そこで大切なのは、やり過ぎないことです。仕事の能率が落ちるとか、やる気が失せるとか、そこまでやり過ぎると、エバーという小さな社会の経済効率が下がるからです。もちろん、お客様が打合せなどでいらっしゃる時は、涼しく快適な室温でお迎えしようと努力しています。お客様の「ああ!エバーは快適だなあ!」という笑顔もまた、我々の経済効率を上げてくれるものなので。