エバーグリーンホームとその関連会社。

エバーグリーンホームはグループとして連動しています。不動産関連の「アルバハウジング」「ユニテ」、フレンチレストラン「ル・ニコ・ア・オーミナミ」、近く開店する鎌倉のフレンチ「フィエルテ」など。それぞれが今まで多くの皆様にご愛顧をいただいております。

エバーグリーンホームがグループとして手広い感覚、つまり建築設計施工だけでない多彩な事業感があるように思われる方もいらっしゃると思います。しかし、それはちょっと違います。エバーグリーンホームグループは、グループ企業は複数あれど、その核となっているのはあくまでもここエバーグリーンホームです。グループ各社の行いはどれもエバーグリーンホームに帰結しており、そしてエバーグリーンホームの本業は揺らぐことなく「家づくり」です。

グループとして体をなしているのには、現実的な解決策です。たとえば、わかりやすいところで言えば、グローバル企業はどこかのグループに属することでそのブランドクオリティーを維持できています。ルイヴィトン然り、シャンパンのモエ然り、車のアウディ然り、列挙したらきりがありません。単独でやれているのはフェラーリくらいしかないんじゃないの?なんて思えるくらいです。それぞれがブランドクオリティーを維持していくために、今やグループに属することで資金の安定性を得ることは仕方のないことなのかもしれません。

スケールは異なりますが、エバーだって同じです。核であるエバーグリーンホームは、家をつくること、つまり労働力を売ることで利益を得ています。100万円の労働力を120万円で売ることはできますが、150万円では高過ぎるので売ることはできません。また、場合によっては120万円で売る仕事に120万円の労働力がかかってしまうこともよくあります。その時、売り上げは実質ゼロです。マイナスの時だってあります。常にキツキツの状態でやっている中、労働力を育てるための教育も必要だし、コストを度外視してこだわりを実現することだって必要です。そうした中でエバーグリーンホームが常にこだわりを持って良い家、良い労働力を供給していくためには、グループを保有し、資金の安定性を得ることが大切です。つまり、グループ会社であれば、投資をダイレクトに労働力にフィードバックさせて補填することができます。たとえばアルバハウジング経由で土地に投資した利益というものを元手に、エバーグリーンホームが家づくりへのこだわりを安定して発揮できる、という土台ができます。収益ビルをつくり、家賃収入を得ることも同じです。そうすることで、エバーグリーンホームは利益優先の財布勘定で妥協した家をつくるなどとという災難から逃れることができています。

もちろん、飲食業は最高の飲食と非日常の時間というものを提供することが最優先です。しかしそれと同時に、訪れたお客様がその建物にも興味を持っていただき、頭のかたすみにエバーグリーンホームの家づくりというイメージを持ち帰っていただけたなら、建物はエバーグリーンホームの広告塔として機能してくれたということになります。それがエバーグリーンホームをグループ化している狙いなのです。