先日、亀井大臣が電柱の地中埋没に関して予算獲得に積極的に取り組みたい、というような内容の発言をしていましたね。
電柱だらけの醜い日本の町並みがそのようなことになったら、どれだけ美しい国になるのだろう・・・そんな景色を私は想像していました。
事業のムダを衆人監視で省いていく、昨今の試みはとても素晴らしいことだと思っています。
しかし、世の中はどうも「つくっちゃいけない」「これ以上つくることにお金を使うな」みたいな風潮になっています。「つくることそのものが悪いわけではないのに・・・」なんて私は呟きます。だって悪いのは、つくることではなく、つくる理由ですから。天下りする役人たちの受け皿みたいな箱物、つくったことよりも凶悪な維持管理の莫大なコスト、そういったよこしまな考え方とか従来システムが悪いんです。
いいものは、新たにつくることも、在るものを見直すことも、必要です。そこには必要なお金をかけるべきです。
優れたデザインの家をつくるという、それだけが我々の指名ではありません。
あるいは、そういう同業者がもしもいるとするならば、この今の時代にしては手前勝手過ぎるし、了見が狭いなぁ、なんて感じてしまいます。環境に対する先代のツケを自覚しなければいけないはずです。住むという行為を大きく環境のひとつとしてとらえ、時代に合った家づくり=環境づくりというものを行なっていかなければならないと感じています。そう、今や家づくりは環境づくりです。在るものを失わないようにする。そこに新たな命を与える。
そこで、エバーではこのたびリフォーム事業をパワーアップしました。
たとえば、中古住宅を購入するとします。その場合、その建物が住むための一定の安全性を満たしていれば税金の優遇措置を受けることができます。税金の優遇措置を受けるためには、確かな技術者の耐震診断を受け、不足な部分は補強します。そうすることで税金は抑えることができ、そしてもちろん安心してリフォームすることができます。このたびエバーでは、そのような「お墨付き」を得られる耐震診断と補強工事を行なうことができるようになりました。(木耐協=全国に組合員1000社をこえる日本木造住宅耐震補強事業者協同組合への加盟)
リフォームの必要性を高く感じ、確かな技術をもち、そのノウハウにさらに磨きをかける、そういったことへの約束です。
お施主様においては、ますますエバーへの信頼度を高めていただけるための証です。
新築を建てるということに意味があるのと同じく、今あるものを大切にし、直すところは直して失うものをなるべく少なくしていくことも、意味があることだと思います。