リーダーシップとは何か?

驚きましたね。そうです、尖閣諸島の映像流出事件です。あの映像を世間に公開した彼を、政治思想のない一般人のひとりとしてはただ単純に「英雄」だと感じました。あの行為は事後の予測をあの人物なりに立てた上でのことのようですね。激情や衝動に走っているものではないようです。法を犯したという結論が出れば、それは良くない行いをしたということになります。しかし、それとは別にピュアな感情というものはあるもので、多くの人の心は彼に味方しているように感じ取れます。そして、これからは責任逃れの合戦が繰り広げられます。しかし私達はそれを冷めた目で見つめるでしょう。大切な問題はそこではないと知っているからです。そんなことはもうこれから通用しないと知っているからです。

この事件からあらためて露呈される感情があります。この国への不安や失望です。
大方にはぼんやりとした形で「大丈夫なのか、この国は・・?」という言葉がいつも心に貼りついています。国民の政治への参加意識が薄いのは、政治に参加したところで当の政治家は何も変わるはずがないと落胆しているからです。だから余計にあっちは勝手にやっています。今日も引きずり合いの椅子取りゲームや見当違いの罪人探しをしています。それどころじゃないでしょう先生方?あなたたちがいつまで経ってもそんな風に責任をとらないでいて、ほかの誰が責任ある態度で問題にのぞむのです か?この国の責任者は誰ですか?リーダーは誰?そんな私達の声は届きません。耳栓でもしているのでしょうか。

「人の振り見て我が振りなおせ」と言ってはあまりにスケールが違い過ぎますが、リーダーシップとは何か?そういったことが、こうした最近の風潮から学んでいけるような気がします。
私レベルで整理をしますと、まず、エバーがまず第一に考えるべきは顧客益です。顧客益はバラバラの発想ではまとまったものとしての利益を顧客に与えることができません。だからそこにはリーダーが必要であり、スタッフを統率し顧客益を俯瞰するためのリーダーシップが必要になります。これが会社のかたちであり、エバーのかたちです。統率の方法にはそのリーダーによって千差万別あるでしょう。さて私の場合はどうかというと、一番大きな特徴は「人に任せることができない」という点です。これは私の性格に大きく影響していることなのですが、「後は君達に任すよ、よろしくね」などと言って格好良く現場を立ち去るような社長像を演じることがなかなかできないでいます。

決してスタッフを信頼していないわけではありません。むしろ全員が信頼に値する人物ばかりです。
それでもやはり自分の目で逐一チェックをしないと気が済まない。自分でもホトホトあきれますが、やっぱり好きなんですね、家をつくるということが。情熱というやつです。それだって立派なリーダーシップの資質だと思います。仕事が楽しい、リーダーにはそれが必要だと思うんです。それが国というとてつもなく大きな組織になった時のことなんて私には想像つきません。だけど、基本は同じなんじゃないのかなあ・・?

情熱、ないですね、今の政治には。快活で情熱的で「政治が楽しくて仕方がない」、そんな日本のリーダーを待ちわびます。ニュースを見て「いいぞいいぞ!」なんて応援できる人に、私は会いたいんです。