奥様が考えること vs ご主人が考えること

エバーにご依頼くださるお施主様は、ご夫婦揃って家づくりに熱心で、ご夫婦揃ってクリエイティブな思考をお持ちの方が大半です。それは、エバーが自由な発想で家づくりをお手伝いするという姿勢なので、当然といえば当然かもしれません。
お客様の属性というのはやはり顕著にあるもので、たとえば他社で建て売りをお求めになるご夫婦というのは、こう言っては失礼なのかもしれませんが、ご主人が家づくりについて一歩引いている(あるいは興味が薄い)ご夫婦が多いです。そうなると、建て売り住宅というのは自然と、奥様の購買意欲を重要視して建てられます。キッチンにちょっとしたアイデアがこらされていたり、小さなお子様が危なくない工夫があったり、などです。ご主人とは違って、家で長く時間を費やし、そこでお子様とも長く過ごすことになる、そんな奥様だから感じることのできる魅力をよくアピールしています。

一方、私たちのお施主様は、ご主人も多く家づくりに加担されます。場合によっては奥様よりも積極的に、家へのビジョンをお持ちのご主人様もいらっしゃいます。打ち合わせでは、双方からの異なる要望をいただくのは、それこそ毎回のことです。
ご主人様と奥様では、それぞれが欲しい家についてのご意見が異なるわけですが、そこには面白いことに、男女の違いがあったりもします。いやはや、女性はやはり現実的で、男性はやはり夢みがち、です。
奥様は、「今」を大切にする傾向があります。「今、使いやすい」ことが大切です。今、使いやすい間取り。今、使いやすい戸棚。今、使いやすいキッチン。
一方、ご主人はどちらかといえば、5年後、10年後、20年後を考えて、「今」だけにとらわれ過ぎないように気をつけよう、と思う向きがあります。

それらは、どちらも大切です。目先の、短期間の生活サイクルや、今のお子様の体の大きさだけを基準にしても将来に不都合が起きるわけだし、かといって何もかも保留にばかりしていても、一向に暮らしやすい家は実現しません。クリエイティブなエバーのお施主様のご夫婦の意見というのは、本当にどちらも核心であり、重要です。

そんな時、私たちがやることは、ご夫婦の異なる2つの意見は、両方とも受け入れる、そして両方のご希望を叶えていこうと努力をすることです。

ひとことで言ってしまえば簡単ですが、実はこれ、かなり難しいことです。

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