新年だからこそ「あらためて考える危機感」

皆様、あけましておめでとうございます。本年もエバーグリーンホームを何とぞ宜しくお願い申し上げます。

と、続けて何かおめでたい話でも、と思っていましたが、のっけからちょっと重い話になります。おつきあい願えればと幸いです。

年明けから、私は社内でスタッフを諭してばかりいます。ちょっとしたスタッフの甘さを発見するにつけ、その人間を諭さずにはいられません。大人げなく大きな声を出してしまうこともあります。他のスタッフの面前で私に諭される人間はたまったものではないでしょう。よくわかっています。しかし、それが私の仕事でもあるのだから仕方がありません。自分でもわかるのですが、社内で私は年明けからキリキリと近寄りがたい雰囲気をもった人間になっています。心は痛いですが、私がやらねばならないことです。

今、私の心中に底知れない危機感があるのです。それは全く同じものではないにしても、エバーの歴史の中に幾度となくあった危機感と、どこかが同じ類のものです。業績やお客様の信頼は頂戴しています。
しかしそれは今や頂戴して当たり前のことで、だったらそれでいいじゃないか、ということではないのです。それなのに、少なからず、だったらそれでいいじゃないか、という安堵の風が吹いていることが気が気でなりません。追い風は船を楽にします。しかし緊張はといてはいけません。

人間というものは、欲の張った生き物です。私も同じです。有能なスタッフが10のことができるのなら、次はその10の質を上げることを望みます。そして次はそれを15にすることを求めます。エバーのスタッフは毎年毎年、より多くの方に期待され続けています。会社全体のレベルが上がり続けています。自ずとスタッフのレベルは上がり続けないといけません。「これでいいんだ」と思ってしまったら、現状維持どころかレベルダウンするのです。

私は、進歩し続ける人間が好きです。自分もまだまだそういった人間でありたいと努力しています。仕事に甘さを持たず、昨日より今日、今日より明日、お客様のためにいい家を提供するための工夫や努力をし続け、そして最後には満足し笑いながらお客様やスタッフといい酒を飲みたい、そう願っています。満足にゴールなどありません。

充分に、充分過ぎるほどに、考えていることと思う。しかし、そこであえて苦言を呈します。小さなひとつひとつの仕事に対して、自らに問うて欲しい。何故そうするのか?確かな理由があるか?ほかに検討できる対策はないのか?自信があるか?

君がそれをすることで、君は今が10でも必ず15できる人間になれる。君は、流されることもなく、言い訳も必要としない、強い人間になれる。いい家は、きっと、強い人間にしか作れない。

エバーのスタッフ各位。
気を引き締めよう。
いい家を作り続けよう。