新年早々に立て続けに惨事が起こっています。
つい最近までの私たちの臨場感というのは、その多くが事が過ぎた後の静止画、写真であったりしたものでしたが、今では多くの人が動画でリアルな「今まさに起きている災害」を伝えてくれています。それだけに、今まで感じることのできなかった津波の猛威をまるでそこに居合わせているかの如くに恐ろしく感じます。あっという間に沿岸部の町並を飲み込む津波を間一髪で逃れた方の目線が、そこに自分がいるかのように感じさせてくれます。津波は、気がついたらもうそこに来ていて、その時点で気づいても遅いんだよ、と。すぐに逃げる。とにかく逃げる。それが全てなんだよ、と。
お亡くなりになれた方々のご冥福を祈ると共に、被災された方々のために非力ながらもできる限りの支援をしていけたら、と思う次第です。
昨年の暮れから、エバーは私自身が陣頭指揮を取り、藤沢市片瀬山の高台の土地の開発に着手しました。それを叶えてくれたのは、昨年に他界した私の母と愛犬からもたらされたメッセージのようなものでした。母は88歳で昨年他界しました。同じく昨年他界した愛犬の名はパヤといい、数字にしたら88。「88」という、一般には縁起が良いともされる数字が土地取得の決め手となりました。亡くなった家族の導きから縁を得られたように感じています。その場所は私が好きなロケーションで、なだらかな起伏の上にあり、日々移りゆく街の暮らしが窓の向こうに広がるような、そんな土地です。
言うまでもなくなだらかな高台の土地は津波の災害時に長所を持っています。しかし、湘南の、とくに海に近いエリアはほとんどがそうではありません。狭い道路がひしめく地域で、いざという時にどういう方法で安全な場所まで移動すればよいのか。近隣の海抜はどこが高くてどこが低いのか。頼りにできる近くの高い建物はどこか。はぐれた時の連絡方法や待ち合わせ場所、等々。かく言う私も会社は東海岸南で、自宅は中海岸です。憂慮することが数多くある一人です。
こうしたことをきっかけに、家族や会社で確認し合うことが大切なのではないかと思います。雑談のようなものであっても、話す機会は多ければ多いほどよいはずです。