センスがないと、きらわれます。

センスがある、とか、センスがない、とか、よく言います。意味を調べると、「物事の微妙な感じをさとる心の動き」とあります。わかったようでどこか軽くかわされたような気がします。
話は変わりますが、税金だらけで生活が本当に困っている人が大勢います。低所得の方々や高齢者の方々です。そんな方々がいるのだから取り過ぎた税金を返すと言っています。いやちょっと待てよ、と思います。低所得の方々や高齢者の方々に対する救済をないがしろにするということではなく、筋として、取り過ぎたのであれば、それは滞りなく税金を納められている人々にまずは返す、というのが正しいのではないでしょうか?税金の取り過ぎと弱者救済とを、ごっちゃにして話をしているからおかしなことになっている気がします。救済という美徳を巧妙に利用しているように見えます。ずるいというか、センスがないというか。
誰もが言うように、消費税の引下げがいちばんのデフレ脱却の策である、と私も思っています。1万円のものを買って数百円というお釣りの差が出るのだから、そのお金でワンランク上のお惣菜を選べる、そうした日々が続く方が世の中のお金はうまく回っていくと思います。それは誰でも想像ができることだから、誰もがそうすればいいじゃないか?と思うことができます。それを頑なに「一度下げてしまうと再び上げることは難しい」とはねつけているのは、いやはや、やはりズルい。ダサい。センスがないです。
私は何かに傾いた人間ではなく、良いものは良いし、良くないものは良くない、と、比較的忖度なく生きています。その時々で好評価する対象も変わります。だからなおさら今の政権は、しつこいですが、あーもうセンスないなあ…と感じます。
さて、あらためてセンスとは何か考えてみます。「相手がどう思うかを慮る想像力」のようなもののように思えてきます。そのためには慮る上での相手への知識がなければ想像もできません。
国民がどういう生活をしていて、何に困っていて、何を欲しているか、みたいな普通のことが、想像できないのかな?と感じてしまいます。