ル・コルビュジェから学ぶことは限りなく多い。
そんなことをあらためて感じさせてくれる展覧会がやって来ました。
ル・コルビュジェは、言うまでもなく建築とアートの巨匠ですが、とくに建築に関しては安藤忠雄氏をして「住宅にこそ、巨匠ル・コルビュジェの全てが詰まっている」と言わせしめるほど。それほど建築家にとっては特別 な存在だと言えます。 今回の森美術館における展覧の、最大の見どころは、マルセイユ郊外のユニテ・ダビタシオン(1952年に竣工。彼はヨーロッパ各地にユニテ・ダビタシオン(集合住宅)を設計した。
そのコンセプトは現代の集合住宅の基礎になっている。)の室内の再現と、ル・コルビュジェの終の棲家で日本初公開となるカップ・マルタンの休暇小屋の再現が行われたことです。
どちらも余りにも有名なル・コルビュジェの代表作ですが、自らがその空間に身を置くことで感じられる思いというのは、人それぞれでなかなか面白いことと思います。
建築だけでなく、建築に興味のない人が出かけても、きっと何かのインスピレーションが得られるのではないか。そんなことを感じました。