ー麻生外相「自由と繁栄の弧」構想を強調
麻生太郎外相は衆院本会議での外交演説で、「自由と繁栄の弧」という新機軸を打ち出した。「自由と繁栄の弧」構想は、民主主義、基本的人権、市場経済など普遍的価値を共有する国との連携を目指すもので、日米同盟、国際協調、アジア重視に並ぶ日本外交の大きな路線のひとつに位 置づけたいという方針である。また、国連改革に引き続き取り組み、日本の安全保障理事会の常任理事国入りに向け、新たな提案を検討する考えを表明した。
対北朝鮮外交については「拉致問題の解決なくして日朝国交正常化はない」との基本方針を強調。拉致、核、ミサイル問題の包括的な解決に向け、引き続き国際社会と連携しながら「対話と圧力」の姿勢で臨む方針を表明した。
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猪狩:「自由と繁栄の弧」とは、北東アジアから、中央アジア・コーカサス、トルコ、それから中・東欧にバルト諸国までぐるっと延びるカーブのことですね。この広大な帯状に弧 を描くエリアで、冷戦崩壊後に新しい秩序が生まれたわけです。新しい民主主義のために日本は資金援助を主にして手をさしのべてきたわけだけれども、今それが確実に花開いてきているんですね。
ライター(以下T):で、これまでは日本が手をさしのべてきたけれども、これからは共に歩いてゆく時代なんだと言っているんですね。
猪狩:そうですね。拉致問題に関するニュースは多くても、テレビなどでこうしたニュースってあまり目立った扱いを受けないでしょ。どうしてこうも片寄るんでしょうね。まあそれはいいとして。これまで日本が行ってきた有意義な外交政策の実績というものを、これからどうやって活かしていけばいいのか、っていう、前向きな議論の火付けになっていますよね、火付けとしては有意義な提言ですよ。実際は北朝鮮とアメリカの間でしどろもどろになっているけれども、日本を民主主義のお手本としている国々っていうのはいっぱいあるわけで、やっぱり日本は前向きにならないとね。
T:政治なんか見ていると元気ないですもんね。
猪狩:かつて援助を行った国々はその後きちんと成長していますからね。日本の方針も的確だったのでしょう。ベルリンの壁が崩壊する以前にすでにポーランドやハンガリーに大規模な金融支援を約束してらしいです。がんばろうとしている国に迷いなくさっと手をさしのべられるなんて、粋じゃないですか。そういう良いところ、かつての日本にはいっぱいあったんじゃないかな。
T:猪狩さんは今、がんばろうとしている人(スタッフ)に、ちゃんと手をさしのべていますでしょうか^^
猪狩:あー、うちはその必要ないです、Everは今、本当に優秀なスタッフばかりになりましたから。大げさでもなんでもないですよ。みんなひとりひとりで解決できてしまうから、私なんか要らないんじゃないの?(笑)
T:手をさしのべたら逆に嫌な顔されたりして(笑)
猪狩:性分だから無理やり顔を突っ込んだりします(笑)