暮れになると「良い年でしたか?」と人から聞かれます。
毎年のことながら「わかりません」と答えます。この年末も、同じ答えです。その一年が満足のゆく一年だったのかどうか、毎年、わからないでいます。今年も。
2008年は、EVERGREENHOMEの家づくりが向上した、という手ごたえが、ひしひしと感じられた年でした。
スタッフのレベルの高さや個々のタレントが実を結んだ一年だった、そんな風に思います。
ハウスビルダーの向上とは、お施主様の満足度の上昇、唯一それに尽きます。たしかに企業としての収益も大切ですが、その数字がイコール向上だと考えるのはおごりです。数字はひとつの目安として大事なもの。しかし、それよりも私やスタッフが個々に感じ取っていく実感のような、そういった何となく不確かなものの方が、実は成長のものさしとしては確かであったりします。今年の良い手ごたえを大切に思い、続く限り、EVERGREENHOMEの家づくりは常にお施主様の満足を得られると確信できます。今の精鋭に、来年はさらに有能なスタッフが加わります。社内での良い意味での競争意識というのもますます良い空気となり、手ごたえとなるのでしょう。
しかし、それで満足?・・・う~ん、満足というのとはちょっと違うのです。良い年は良い年だったなりに思えても、100点満点ではありません。そもそも100点満点なんてないものなのかもしれません。それでも、満点にならない限りは満足なんてしちゃいけない、なんて思うのです。
私たちは生きていく以上、常に前進していかなければなりません。
曲り角できちんとどちらかの道を選択しなければなりません。その選択が失敗であったなら、それを踏み台にすればいい、失敗を成功の糧とすればいい。してはいけないことは、失敗ではありません。してはいけないことは、どちらも選ばず曲り角で踏み止まったり、ひたすら立ち止まってしまったり、引き返してしまったりすることです。そういうことがなく、前進できた一年でした。それでも100点満点だなんて考えられない。考えてしまっては終わり、のような気がします。
たしか去年も一年間がんばって、「来年こそはきっと心から満足できる年に」そう思って、暮れていきました。そして、今年も「来年こそはきっと心から満足できる年に」そう思って終わっていくようです。・・・それでいいのかもしれませんね、毎年それで。
来年も、100点満点めざしてがんばります。そして暮れには同じように「満足できなかった」と言える人間のままでいようと思っています。