できている家であるなら、気に入ったら買うし、気に入らなかったら買わない、それで済みます。クルマもチョコレートも高級ブランドのバッグも、世にある既製品は全て、欲しければ買うし、欲しくなければ買わないだけのことです。
ところが、エバーが承る注文住宅には前もっての実体がありません。お施主様がエバーと交わし、築き上げてゆく約束事というものは、何もかたちがない時から始まります。まだ何もないのに、未来に向かってされる約束というのは、よほど何かの拠り所がないとできないものです。それを支えているものとは、お施主様がエバーに寄せてくださる「信頼」です。信頼され、それが続いていかなければ、お施主様は自身の大きな夢をエバーに託すことなどできません。それほど大切で大きなもの、それが「信頼」です。
信頼を守り通し、最後までお施主様にその気持ちを維持していただいたまま、念願だった家が完成するその時まで。否、エバーではよく「家が完成してからがお付き合いの始まり」と言っているように、家が建った後もサポートをし続け、信頼されるパートナーであるための存在でなければなりません。
人はよく、相手を抜きにして物事を進めようとしてしまいます。必要以上に自分の我を通すことであったり、楽をしたい気持ちだったり、安易に妥協したり、努力しないことを他の誰かや何かのせいにしたりします。そうした自分勝手はたいてい相手に感づかれます。それまであった信頼はそこで消えてしまいます。それが後で自分の勝手だったと反省してもわだかまりは消えません。
エバーの本質は、つねにお施主様にとっての最善を探り実現することです。今やっていることは、きちんとお施主様の方を向いているか?その自問自答の繰り返しです。
そうしたことは偉そうに言うことではなく、仕事として当たり前の姿勢です。ですがやはり私たち人間は、頭でそう思っていてもできない時もある。だから、さっきの自分や昨日の自分を振り返って、「お施主様に最善を尽くしたか」繰り返し確認する必要があるんですね。その習慣が大切です。