昭和40年代に開発された区画の土地をご購入されたプロジェクトです。
開発地であるので、街並みが整えられており、さらに角地、東南側には公園が見える好立地でした。
高い空間が苦手なご主人による不安感を排除し、かつ、お子様が楽しめる空間づくりをテーマにとのご依頼でした。
詳細を見据えた4LDK+ガレージ+ご夫婦それぞれの書斎といった多くの諸室を動線よく、配置するため、今までの階段をオープンにして、広さや明かりを確保する事例から離れ、家の中心にクローズにした階段を配置しました。
階段を囲うようなかたちで諸室を配置したため、閉塞になりがちな2階のプライベート空間に広がりをもたらすことができました。
ここまでは、高低差のある土地と建物を外階段でアクセスし、ガレージは単独で運用するかたちで計画していましたが、車中心のご生活を考え、玄関をガレージと同じレベルまで下げ、内階段であがるように変更するともっと利便性があがる旨をご提案しました。
結果、内階段を1-2階の階段の配置を交差させることで、階段下・ガレージの天井を収納に活用できる空間も生まれ、建物前面にもゆとりのある2台目駐車スペースが出来ました。
内装は、料理好きなご主人様ご要望のカウンターキッチンは元気なオレンジ色になりメープルの淡い色合いの床材ととても相性がよく仕上がりました。料理をしながら庭を見渡せる気持ちの良いキッチンは居心地のよい贅沢な空間です。
続くダイニング、リビングの奥には一段下がって大きなキッズスペースを設置してあります。常に子供の様子がどこからも見える間取りに、直に寝転んでも痛くないコルクの床をお奨めしました。壁の隙間を利用したお嬢様の作品ケースももうすでに予約がいっぱいだとか。
居室はそれぞれお好みでかわいらしい壁紙の貼り分けもされ、全て元気で印象的な雰囲気です。
共有スペースに施した黒板壁も、子供部屋に製作した可動式の大きな学習机も、お子様との時間を大切にされたいというお気持ちが反映された素敵な家になりました。