邸は、中心地にある大通りからほど近いところに位置しているにもかかわらず、周辺はとても静かな印象でした。南側には隣地の旗竿状の細長い敷地が位置しているため、南側からの採光を有効に利用することを考えました。1階は4室の居室、2階は水廻りとLDKという計画です。
水廻りはあえて2階の南側に配し、LDKにハイサイドを設けることで、プライバシーを確保しつつLDKに自然光を届けることが可能となりました。
6区画ある開発地の中で一番目につく区画に位置していることから、外観としてエアコンの配管や軒樋等が目立たないように屋根形状等を考慮しています。
内部は、全体を通して白からグレーの淡い色味と明るい木目を基調として計画されています。シンプルなつくりをめざしながらもお施主様ご自身、いくつかのポイントを設けた上で家づくりを進めました。
まず玄関入ってすぐ、広く見渡せる玄関ホールの中でシューズインクローゼットの扉のみルーバードアにし、アクセントを設けました。
背の高いご夫婦ということもあり、天井高は高く建具もハイドアを基本とし棚やカウンターも高めの設定としています。
洗面化粧台は当初からのご要望にあった人工大理石のカウンター、正面の壁は大きな石目調のタイルで仕上げました。少しホテルライクな仕上がりとなっています。
玄関からポーチにかけての床は大判のタイルとし、広い玄関ホールをよりゆったりと演出しています。
照明の計画もシンプルなもので統一し、ポイントにお客様ご自身が探し出した器具を玄関、キッチン脇、リビングに配しています。
すっきりとしながらもお客様のセンスが表現された邸となっています。