土地区画整理事業により整備された湘南ライフタウン内に位置する5区画の分譲プロジェクトのうちの3棟の一つになります。
敷地形状は3区画がほぼ同形でありかつ連棟のため、ほぼ同じ間取りの建物が並ぶというセオリーに対して一石を投じることで付加価値をもたらすことができるのではないか、というスローガンのもと設計を行いました。
また、1戸建てではあるものの3棟が並ぶことでランドスケープとして小さな街並みを形成し、周辺環境へ派生していく可能性を秘めたランドマーク的な建物群となればという期待をこめました。
間取りに関しては3区画それぞれの環境が違うことや、隣り合う建物の関係性を意識しながらプランニングを行うことで、自然と各邸が違う間取りとなり個性が生まれています。
配置やファサード計画も3棟全体で考えながら進め、白い瓦との相性や3棟のバランスを加味し、あえて色味の強い外壁色を棟ごとに設定しています。
内装では、2階LDKの階段、キッチンの腰壁はリブの羽目板で仕上げ、笠木には下地などにも使用される耐久性に優れたフレキシブルボードを仕上げ材として使用しました。
全体的にフレキシブルボードの無機質さが木のナチュラルな空間を引き締めています。
リビングの勾配天井には、間接照明を設けることで落ち着いた明るさの空間となっています。