海と山に囲まれた新しいお宅が立ち並ぶ綺麗な場所に誕生しました。

リビングから続いた駐車場の屋根は、バルコニーとして活用する構造的ハイブリット住宅。スポーツカーを横目にエントランスから玄関ドアを開けると、かわいい熱帯魚が出迎えます。吹抜けのある広々としたホールはスチール階段をつくり、光あふれるスペースです。

1階は各居室で、ご主人の書斎は駐車場に面し車を眺められる配置になっています。2階のLDKは屋根なりの勾配天井。続くバルコニーデッキはご主人自身の施工によるもので、しっかりと一続きの素晴らしい空間になっています。

重厚なインテリアがお好みのご家族。なので、エントランスの抑えられた空間をあえてRC打ち放しの天井・壁＋漆黒の石目調の大判タイル床、という重々しい仕上げにし、玄関ホール～階段～2階の渡り廊下の大空間の期待感とギャップを楽しんでいただきたい、とご提案いたしました。

内部のインテリアもブラックウォールナットの床材と建具に黒のスチール手摺が、広い空間をほどよく引き締めています。玄関横の水槽スペースはご主人様のこだわりの空間で、玄関側からなるべく水槽だけが美しく見えるよう、開口寸法や高さ・仕上げなどを綿密にお打合せさせていただきました。壁に張り上げたタイルは、見た目だけでなく水槽の湿気結露対策としてお選びいただきました。

2階のLDKでは、「広い空間にある重い塊のような」感じのキッチンにしたいという奥様のご希望があり、ショールームをいろいろと見た結果、鉄釉をかけた陶器を再現した面材になりました。レイアウトもバックセットも含め、吊り戸棚を付けずに、あえて低いキャビネットだけで構成することで「塊」感を増徴しています。

現場の最終段階でリビングの壁に何かしたいとご連絡をいただき、素材を吟味した上でランダムなブラックウォールナットの無垢材を貼る作業に対応いたしました。