海岸まで徒歩数分の大磯の静かな住宅地。邸は東側の専用通路から続く南側を大きく開け、建物を北側に寄せる事で十分な明るさを確保しました。
シンプルに必要最小限でありながら機能的な家をめざし、1階はキッチン、ダイニング、リビングと南に向かって直線でつながる配置としました。プラスの水廻りと収納の動線にも配慮しています。
中央に階段を配することで、2階はホールを囲んだ4室がムダなく取れたプランとなっています。階段のずらした窓は上下階共々に光を取り込める高さを計算しました。また南に開口が偏り壁不足にならないよう、2階バルコニーの袖壁を1階までの耐力壁としたポーチ壁が、多用途な半外空間を生み出し、構造のバランスをとっています。
床とキッチン周りは同じオークの無垢材を使用しており、粗い特徴的な木目が印象的です。玄関から続くLDK入り口のドアはラワン材で製作しており、光を入れながらも中を見えにくくするために、上半分はチェッカーガラスを入れています。
洗面室は間口いっぱいに洗面化粧台を製作。階段下のスペースを利用し、洗濯機スペースを設けています。化粧台は人造大理石のカウンターにシナ材で深めの引出しを製作し、収納量も大きく取れるような設計になっています。