昨年末の最初のお打合せから、ほぼ1年を要して完成した邸です。
当初にいただいた多くのご要望をできる限りかなえるために、各部屋の位置や広さ、天井高や動線等に優先順位をつけながらプランニングを行い、結果的に天井高5メートルのリビングダイニングや、2メートルの主寝室などをかなえ、開いた部分と閉じた部分が混在する、大変心地の良い邸となりました。
必ずしも各部屋の広さを6畳以上、天井高さ2.4メートルに固執する必要はなく、部屋ごとにメリハリをつける等の工夫次第では充実した空間ができる、ということを再確認しました。
内装は「モダンでかっこよく、でもとんがり過ぎない家」という感覚をご要望されていました。全体的にはダークトーンでまとめつつ、吹抜部分の室内窓や、キッチン収納など、ディテールにほんの少し可愛らしさを加えることで柔らかさをだしています。2階主寝室とその奥の書斎スペースは高低差をつけ、コンパクトながらとても落ち着く空間となりました。
お施主様とは、打合せ当初より設計・コーディネーターを含め波長が合うのを感じていました。そのおかげで終始スムースに打合せができました。当初産まれたばかりだったご長女様が、お引渡し時にはもう一人で立てるようになっていたことに感動を覚えました。