茅ヶ崎の海岸や駅が徒歩圏内であり、南向き整形地という非常に好立地への計画です。
大人数を招いてのパーティーに対応できる空間構成かつ少人数でも居心地良く生活できるようなフレキシブルな空間づくりを念頭に置いて設計を進めました。邸内の各所に人が集い楽しめるようなご主人様のアイディアが反映されています。
大枠としては1階に居室と水廻りをまとめることで2階をLDKのみの大空間としています。
あえてオーバースケールに設定したリビングをパーティションで区切ることでサンルームを兼ねた多目的室が生まれ、そこから掃出しサッシで2階のデッキへとつながる計画とし、異なった性質の空間が連なってワンルームを形成するようなプランとしています。
南北に長いLDKのため南の光が届きにくいキッチンへの採光は、屋上へ上がる階段に吹抜けを絡めることで確保しています。ダイニングを中心に皆で料理をしながらお酒を楽しんだり、スポーツ観戦に興じたり。ダイニングはペニンシュラ型キッチンを部屋の中央に配し、カウンターチェアを並べて、食事やお酒を作りながら味わえるようにしてあります。
2階の屋根とペントハウスの屋根、そしてそれらをつなげるように立てた壁が、隣地への配慮と西日を間接的に取り込む装置としての役割も担い、結果として意匠面のアイコンとなるよう期待もこめました。
内装はすっきりとしたグレーと白を基調に、海の淡いブルー色をアクセントにしています。大人のナチュラル感が表現されたカラーリングです。