以前お施主様のご両親のお宅を弊社で設計・施工させていただきましたが、今回はご自身のお住まいのご依頼をいただくかたちとなりました。
設計面では「外部に大きく開口部を空けずに、しかしながら内部は明るく開放的にしたい」とご要望があったことから、窓は多く取らずに、リビング・ダイニング・吹き抜けと連続した空間にすることで、明るさや開放感を出しました。また一部スキップフロアーとし、リビングの天井を高くすることでより広さを感じられるようにしています。
キッチンも対面してダイニングテーブルとして使用できるよう、床を下げたり、空間に変化を出しています。白を基調とした、すっきりとしたデザインをしました。
内装は「生活感のないクールな空間」をコンセプトにお打合せを進めていきました。それに沿って、できるだけ隠す収納を心がけ、リビングには大判タイルの床、ガラスの飾棚などを取り入れました。
リビング正面の石貼りの壁は、裏側にAV機器や雑多なもがまとめられる大容量の収納棚となっており、これはお施主様のアイデアででき上がりました。他にも積極的にアイデアを出していただきながら作り上げていった邸です。
パブリック空間は白を基調に生活感を抑え、プライベート空間は個性的に。お施主様ならではの、照明にもこだわった美しい邸ができ上がったと思います。ご来客が多いらしく、近くにお住まいの御親族にとっても何度も訪れたくなる気持ちのよい空間となれば幸いです。