リフォームの条件は、①できれば2人が同時に着替えられるように。②収納は棚式の簡易なもので、容量を多く入れられるように。③収納棚には扉を付けたい。できれば引き戸で。④衣装の付属となる小物も収納したい。
そこで、まずは棚板の強度を上げるために棚を箱状に変更しました。またなるべく軽量化と防虫効果のため、材料は桐材を使用しました。
スペース分けや使い勝手を考慮して、収納を上下に分け、作業効率の良い高さを引き出し式にし、上部・下部の取り出しにくい部分は箱物や小物・履物のスペースにしました。
かなりの収納量になるので、湿度の問題も考慮して、断熱材と通気スペースを設け、機械換気と除湿機を設定しました。
上部の3枚引き戸の敷居・鴨居の構造や、中の箱部分と扉との取り合い、収納した時の重さ等を考慮しての設計でした。取付には何度も大工・家具屋・建具屋で調整を繰り返し、想定以上の日数を要しましたが、無事に完成しました