邸は、東西に伸びる長方形の地形を活かし、南面の中庭を囲むコの字の配置としました。
1階はLDKから廊下を挟んで和室へ、2階はスケルトン階段からのホール、吹抜けが中庭に接しているのでシンプルに抑えたファサードの予想をうらぎる奥行きと広がりをもたらしています。
駅近の賑やかな立地ゆえ、共同住宅や商業施設に囲まれていますが中庭に面する3辺に大きな開口を設け、デッキ中央に配したシンボルツリーを眺めることでプライバシーを保ちつつ安らげる空間をめざしました。
フローリングに合わせ、玄関からLDKに入るメインとなる引戸や、TVボードもウォールナット材で製作しています。TV台は床から浮かせることで奥行きを出し、家具として重たくなりすぎないようにしています。
LDKの吹き抜けに面する正面の壁はアクセントに左官を塗り、高さを強調させ、照明を上部からあてることで陰影を表現しています。