エバーグリーンホームの最新施工例

美大出身のご夫婦ならではの自由な発想。

茅ヶ崎市 U邸
美大出身のご夫婦ならではの自由な発想。

POINT

四方を建物に囲まれた旗竿敷地へのプロジェクトです。
水廻りと収納以外に間仕切りはなく、27坪ほどの建物内に、愛犬のために設けた幅1.8メートル、段数19段の階段が空間として上下階を繋ぐことで、全体にワンルームと感じさせるような建物をめざしました。
建物に囲まれているが故に日中の日差しを捕まえるように東南の角に開口部を設ける必要があり、その光を拡散するため玄関上部の床は格子状の床とし、間仕切りのない空間を光が回り込むことでよりワンルームの良さが強調されるような構成としています。
外観は、手前のボリュームを抑えつつも奥に行くに従いボリュームが増すことで建物の奥行を強調し、建物の全貌を見ることができない環境下でもしっかりとしたファサードをつくる効果を期待しました。
各所の仕上げ、納まりはなるべくエレメントを排除したものとし、お施主様によって如何様にも染められるような普遍性のある建物としています。
お施主様ご夫婦は美大出身でポップなテイストをお好みでしたが、こと家づくりについてはシンプルで上品なものに仕上げたいとのご要望があり、そのバランスをどうまとめるかが課題でもありました。
1階は、モルタルの床とキャンバスをイメージした布目調のクロスでシンプルにまとめながら、お手持ちの暖炉風ファンヒーターがぴったりと納まるタイル貼りのマントルピースがさりげないアクセントとなっています。
2階に設けたダウンライトの灯りは、床のルーバーをすり抜け1階玄関ホールにルーバーの陰影をもたらします。
大階段からセカンドリビンク的に設けた踊り場を経て正面に見える2階の壁は、奥さまの好きなグリーンのアクセントクロスで遊び心を持たせています。
2階洗面室のボウル一体型人造大理石の洗面化粧台は体重20キロを超える愛犬を乗せてお手入れをすることも想定し、フロート型でありながら、壁に隠したブラケットでしっかりと支えられています。フロート型の開放感と強度を両立させた、家具職人の職人技が光ります。
メインの照明はほぼライティングレールとすることで位置を固定せず、器具もあえてお施主さまに支給していただくことで、時々の暮らし方やお好みで、如何様にも味付けしていただける計画としています。

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