立地は、駅から平地で15分ほどで、土地探しからのご依頼を承りました。道を入っていくと少し小高い丘になっていて、南が西が開けていて日当たりが良好の場所です。
そんな日当たりを活かすため、南に大きく開口部やバルコニーを設けました。2階にリビングを配置すると暗くなりがちな1階も、上階で開けた明かりの集まりが階下に効果的に光をもたらしてくれています。
ミニマムながらも、お施主様の取捨選択により、ご要望のSIC・WIC・書斎・パントリー・グラフテクトのキッチン・造作洗面と、居室以外の機能もきちんと取ることができ、デザインにもこだわりを持たせることができました。
内装は、広々とした土間の奥にあるシューズインクローゼット、奥様お気に入りのキッチンやペンダントランプ、ご主人のための書斎など、こだわるポイントを絞ったことで、予算の中でご要望をできる限り盛り込むことができたのではないかと思います。また部屋を仕切る扉を極力減らすことで室内を広く見せることと予算の削減を両立しました。
建物の東側にあるパントリーや書斎の東壁面のみ落ち着いた色のクロスにすることで開放的な「集いの場」であるリビングダイニングと「暮らしの場」である書斎やパントリーを緩やかに区画分けしています。
ペーパーホルダーやタオルバーなどは大変人気で入手が難しい品でしたが、ご夫婦の尽力により無事入手、設置する事ができました。
堅実な若いご夫婦のこだわりが詰まったコンパクトながらも開放感のある住宅です。