分譲住宅地の顔となる角地の計画であるため、シンプルでシンボルとなるような家型のボリュームを計画しました。2面ある道路からの視線、将来的に南側に住宅が立ち並んだときの日照を考慮しています。
シンプルな広がりをつくれる矩形の平面を、隅切りなどで少し変形した敷地の中央にあえて配置し、周りの空地の使い方により周辺との関係を調整することを意図しています。
東側にはゴミ置き場との衝立として外シャワースペース。北東側には道路と距離をとるサービス駐車場。南西側には、駐車場、設備スペース、水周り(二階はLDKに面する大きなテラス)とすることで、隣地との距離をとり、将来的な南面からの日照を確保しています。北東・北西面は、見える景色を考慮しながら開口部を絞ることで住宅の顔をつくり、南面は大きく開くことで光を取り込み、テラスへの連続性をつくり出しています。明るく穏やかで広がりのある住宅をめざしました。
LDKの壁1面は色を変えてアクセントにし、フローリングはバーチ材を使用し、明るい印象のLDKになっています。
※2016.06写真掲載