敷地内の高低差が約8.5メートルあり、木造の住宅部分、擁壁を兼ねるRC造の車庫分、住宅棟と車庫(EV棟)を繋ぐ空中デッキ、道路から住宅棟に向かう階段のやりかえなど、通常の一戸建ての住宅と比べても検討事項が圧倒的に多く、申請作業でも日影規制や複雑な地盤面算定など、私が今まで経験した中で最も難易度の高い計画となりました。
ご相談をいただいてから約1年間の設計期間を経て、ようやく着工までたどり着けた案件で、着工後もさまざまな難題がありましたが、現場監督や多くの職人と力を合わせ、一つずつ難題をクリアしていきながら、なんとか住宅棟の竣工を迎えることができました。これから外構など残りの工事が進みますが、すべての工事が終わったときの達成感は今まで感じたことがないほどのものになるはずです。
各部屋の収納はお施主さまのご希望により念入りに計算され、無駄なくたっぷりの容量をとっています。お子様のおもちゃ入れからお仕事の資料、食材等、自在に収納できるようにしています。
インテリアは1階はグレートーンのアクセントで落ち着いた雰囲気です。タイル貼りが広い空間を優雅に演出しています。
リビングの薪ストーブの煙突は、さらに天井の高さを際立たせています。
2階はお施主様の希望を各所に取り入れ、1階とちがった遊び心が散らばっています。明るく表情のある色のくるみやメープルの床材と明るい壁紙がとてもチャーミングで、ご家族皆様の雰囲気がそのまま映し出されています。
豊かな自然に囲まれたこの広い邸でのびのび育つかわいいお子様の姿が想像されます。
※2016.09写真追加掲載(1枚目〜6枚目)