お施主様は、エバーが新築をおこない、内覧会までさせていただいたお施主様の弟様になります。よってお兄様のご紹介でご来社いただきました。

敷地は閑静な住宅地の一角、南道路の整形地への計画になります。

大きく南に開いた全面開口の掃出し窓と高い吹抜け空間を備えたLDKが特徴の邸です。そこに付随するように居室や水廻りが配されたシンプルな間取り構成となっており、白いキューブ型に黒いサッシがモダンな印象を与えます。

南面には大きなデッキが配され、それを囲うように覆ったフェンスが道路からの目線を遮り、プライベートでありながら明るいLDKを演出する中間領域の役割を担っています。

要素が少なくシンプルな建築計画が故に、一つ一つにていねいな設計を心がけ、スマートな建築をめざしました。そこにデッキ、フェンス、植栽といった自然の風合いが溶け込むことで柔らかさがプラスされています。

打合せは、奥様の内装の夢をご主人様が微笑ましく傍らで見守るスタイルで心地よい流れでした。シンプルで上質な印象を大切に、将来はバリのリゾートのようなインテリアに仕上げたいというご要望もございました。

そのためメインフロアの1階は木目の利いたブラックウォルナット材を床材と家具に、要所に黒色の仕上げを施し空間に引き締め感を持たせました。

玄関ドアを開けると正面の壁に白い光沢のある自然石が出迎え、ダイニングテーブルのペンダントも真鍮を使用するためざっくりしすぎない上品さを醸し出しています。外観や間取りも無駄なく広く設計されているため、内装の重厚感も引き立つ仕上げとなりました。