お施主様からの第一声は、ペットショップには必ずあるにおいへの対応と、空調設備における湿度管理の向上とのパワーバランス、そして店内動線の中枢に位置していた水周りをふくめた全体ゾーニングの再考、これまでに築きあげてきた家庭的でやわらかな雰囲気を引き継いでいくこと、でした。
これらを考慮し、動線効率をより高めながら売り手側と来店カスタマーとの良い距離感は変えずにデザインすることにミーティングの主眼を置きました。
ウサギちゃんの生体ボリューム~共に暮らすために必要なグッズカラーの豊富さを見れば、色彩やテクスチャーを最小限にすることは必須でした。
また限られた空間であるエントランスに導くよう、アウトサイドからインサイドへの境界を曖昧にすることで、しなやかなシーンをつくれたと感じています。
商業デザインにおいても、経営者の方は打ち合わせを重ねる中で、デザインの方向性を試行錯誤しながら歩んでいきます。当初の気持ちが揺らいだりすることは珍しいことでなく、むしろ当然のことといえますが、今回のお施主様についてはこれまでに築いてきた本質的な部分に迷いはありませんでした。
仮店舗での運営をされながらのミーティング~工事の開始、そして引渡し等、60日間にわたるプロジェクトが終わりを迎えました。スタッフとして、お施主様にはこの場をお借りしてご協力に感謝申し上げます。
バニーファミリー横浜
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