間口全体が南面道路に面する整形地です。間取りや構造上、開口部に限度があるのでより明るく、広がりを感じられるように吹抜けを設け、上部からの採光も取り入れるプランとしました。

吹抜けの位置や大きさは、2階の子供室とバルコニーがベストな配置となるように何度も打合せを重ねました。結果、階段を上りきったホール部に吹抜けが面することで、2階も開放感のある空間にすることができました。

洗面所に続くバルコニーは洗濯物干しなどの家事動線をスムーズにする計画としました。シューズインクローゼットや納戸、パントリー、各居室の収納を用途別に配置し、これまで収納が少なくお悩みだった奥様のご要望を十分に反映させることができました。

外壁材は新商品のガルバリウムをご採用いただくなど、こちらの試みもご理解いただきご協力いただくことができました。

内部は「スッキリさせても暮らしにくくはしたくない」というご希望がございました。そこで、各室が広く自由に使えるなか「どこに何をしまうか」「動線を考慮した収納配置」に重点をおき、快適な生活をおくるための収納計画をしっかり設計する打合せがなされました。そんな中、動作を確認しながら扉の位置や方向を決めるなど、積極的に考えていただいたことがとても助かりました。

壁は珪藻土塗りで自然の柔らかさを感じられつつ、床やタイル等にダークな色を使用し、引き締まったモダンなインテリアになったと思います。

子供達がワイワイ自由に遊べても、乱雑になることなくスッキリと暮らせる、そんな家族思いの空間です。