北側と南側が道路という土地であったため、北側に駐車スペース、南側にアウトドアスペースを確保し、敷地の中央に建物を配置する計画としました。
建物のボリュームは東西を妻面とした切妻タイプの屋根形状をベースとし、北側にはポーチと駐車場が兼用できるよう2階ボリュームを910mm跳ねだして、外部の有効スペースを確保しています。
内部の構成は、大きな玄関スペースから1階に水廻りと寝室などのプライベートな空間を集約し、2階はパブリックな空間であるLDKと和室が一体的な広がりで感じられるように工夫しています。
また切妻屋根の形状と2階リビングを活かして大きなロフト空間を設けることで、よりいっそう空間の拡がり感が確保でき、また収納スペースとしてもかなりの物量が入る場所を確保することができました。
内装は、和モダンなイメージで、リビング・和室・ロフトのつながりが一体化するように心がけ、オークの床とタモの造作材の組み合わせで落ち着いた雰囲気にまとめました。
玄関・廊下・水廻り等、1階はバリアフリーの仕様を他の意匠と溶け込むようにしました。
お施主様はご自身で家具をつくられたり、また建物にもとてもご興味が深く、打合わせでも次から次へとアイデアが溢れていらっしゃいました。