お施主様のセカンドハウスとして相応しい立地であることから、「リゾートに来られた時に得られる開放感」をコンセプトとしました。
外観は、シンボリックな形になるよう、屋根、庇、玄関への通路の計画に配慮しています。
玄関への通路は、南へ開けたガーデンスペース・建物入口への期待感を高めるため、小さなトンネルのような空間にしました。玄関をあけると土間リビングが広がります。ガーデンスペースと内外一体の開放的な空間になるよう、建物の角をとり、吹き抜けとし、大きく窓を配置しました。
土間リビングはタイル敷き+床暖房を取り入れ、ペットとも一緒にくつろげる空間としています。リビング・2階寝室は、実用的な空間を維持しつつ、土間リビングと緩やかにつながるような空間としました。
道路面からの長いアプローチから土間への空間をこの邸宅のシークエンスととらえ、アプローチからの床のテクスチャーを統一化し内外の境界線をあいまいにすること、インテリア要素と間仕切りをそぎ落とし単一動線にすること、これらのことはお施主様が週末に訪れる別荘をテーマとしたことに始まります。
カラーは白色を基調とし、チャコールグレーと木部を差し込みながら、白色の艶感にグラデーションと光をあたえることで単調になりがちな空間にリズムをもたせています。
建築的にもインテリアとしても、デザインをし過ぎないことで、よりシンプルなライフスタイルをエンジョイしていただければ何よりです。