近い将来に隣家でほぼ隠れてしまうファサードが、長い専用通路の先に凛とした佇まいをのぞかせる、そんなイメージで計画しました。

変形敷地を活かして、周囲に囲われても南東が徐々に広がる配置とし、各室に光を採り込めるプランとなっています。

玄関ホールから見える階段の壁には、アーチ状の落とし掛けのある小さな床の間を模して左官仕上げとしました。

外壁やサッシ色でも全体的に和モダンなエッセンスを取り入れています。

各室に接する広めの2階ホールは、中央のバルコニーにL型に面し、本棚兼用のカウンターや室内物干しスペースなど多目的に使える空間としています。

内装はシンプルに仕上げ、玄関を入って正面は壁を左官仕上げにしており、照明で陰影が出るようにしています。

2階のホールには本棚兼デスクを設け、一部壁を黒板塗装で仕上げてお子様が楽しく遊べるようなスペースとなっています。