エバーグリーンホームの最新施工例

環境を光と影の
ストライプで解く家。

逗子市 U邸
環境を光と影の<br>ストライプで解く家。

POINT

北と東は景観の良い崖地、南と西は密集する住宅地、計画敷地を境界線として大きく性格の異なる周辺環境でした。そこで、北側の崖の正面に雄大な対山の緑が見えることから、そちらに向かって大きく開く素直な建ち方が良いと考えました。

敷地形状から導かれる細長い平面形の建物は風による圧力を大きくうける形状となることから、梁を耐風の向きに密に並べ、その上を構造用合板で固めてねじれを押さえる、そんな架構を考えることから具体的な計画はスタートしました。

景観の良い北側に居室を向けると南からの自然光が採りにくくなる、そんな矛盾する土地の条件を解消するため2階西側にまとめた家事動線(浴室~洗面~トイレ~洗濯機~サニタリー~バルコニー)を光と風のための環境装置としても機能させる計画としています。

1日を通して光を取り込む天窓、午前の光を取り込む南面開口、午後の光を取り込むための大庇や西面のFIX窓…1日を通してそれぞれの方角から太陽光を取り入れ、床壁天井家具を白い内装とし反射拡散させることで、スノコの床や階段室から一階に太陽光を落としています。

また、玄関ホールのスノコ天井や階段室を利用し2階の窓から重力換気することで、1階に心地の良い風の抜けを作り出しています。

内装は、標準的な建材ながらも建材としての予定調和的な納まりではなく、一素材としてその取り扱いや取り合いを丁寧に決めていくことで、構造梁やスノコのつくる陰影を際立たせる計画としています。

周辺のコントラストの強い環境と対峙しながら、内部では緩やかなグラデーションのある豊かな空間をめざしました。

>> ever green home / contact