敷地は藤沢駅からほどよい距離にある鵠沼の閑静な住宅街にあります。開発道路の突き当りに面しているL字型の敷地のため、道路斜線制限が回り込むことと、風致地区に該当することから、隣地境界と道路境界から建物をセットバックする必要がありました。
建物を雁行させることにより、法的条件をクリアにしつつ各居室からシークエンスを感じられ、空間にメリハリをつくっています。
外観は、2つのボリュームをシンプルな片流れで構成し、メインの外観から軒樋が見えないように計画しました。
外壁は、大部分を左官仕上げとしていますが、2階の一部をガルバリウム鋼板仕上げとしています。ガルバリウム鋼板の色味を外壁に近いものとすることで、主張しがちなアクセントウォールではなく、さりげなく建物を特徴づけています。
LDKは、メインとなるキッチンとナラ材のフローリングを中心にまとまりができるようじっくり検討をしました。
玄関を入って正面の壁には印象的なヘリンボーンを、またトイレや洗面にもタイルを貼り、お施主様のこだわりがいっぱい詰まった空間としました。