7年前にせたがやの歯科医院の開設を担当させていただき、その後ご両親様のご自宅のリフォームを経て今回のお話をいただきました。
最上階のメゾネットタイプのお部屋で同じ歯科医の奥様とのお二人住まいとなります。超ご多忙なご夫婦のお住まいに対するコンセプトは明確で、お互いの生活スタイルに合わせたプライベートスペースの充実でした。
ご主人様のコンセプトはホテルライク。ベッド廻りを充実させて、ベッドに居ながら全てが整うように照明のスイッチ、充電器、小型冷蔵庫やゴミシューターならぬ洗濯シューターも完備。機能的かつミニマムなデザインを心がけました。
奥様のご要望は収納を多く欲しいということ。収納スペースは平面的にだけではなく立体的に考え、勾配を鉄骨のロフトで二層に分け縦を最大限に生かしてスペースを設けました。
奥様の身長に合わせた低いロフト下スペースは鉄骨の無骨さとのアンバランスさが妙に面白くていい感じに仕上がっています。
もうひとつのご要望は、玄関から続く狭くて低い廊下の閉塞的な空間をオープンで明るい空間にしてほしいということでした。
玄関正面の壁をなくして2層に分け、鉄骨の手摺と透明グレーチングのキャットウォーク+間接照明にし、なおかつダイニングキッチン~廊下の間仕切りを全面ガラス建具にしたことで解決できました。
工期・工事時間など制約が多い中、監督をはじめ工事関係者の協力のもと無事予定通り完了できました。
BEFORE