茅ヶ崎市内の、海の近くにありながら田園風景が望める分譲地への計画です。
平面プランは1階に居室と水廻りをまとめ、景色のよい2階はパントリーを除いてLDKのみという明瞭な間取りとしています。
屋根型を寄棟とすることで、ファサードとなる外観北側は四角い箱を彷彿とさせるような形状とし、真南に位置するリビングは屋根勾配を利用した勾配天井としています。
外観のコンパクトなイメージとは一転して、内部の広がりのある空間が良い意味でのギャップをもたらすことを意図しました。潔い空間構成ではあるものの、床や壁に配したタイルや内部左官、鉄骨の手すりがアクセントとなり、ミニマムでありながらも個性を持った建物となっております。
屋根・壁に覆われた2階バルコニーは、ハードウッドのスノコを内部の床と同レベルで敷くことで中間領域として内外部を緩やかにつなぐ役割も兼ね備えています。
延べ床面積に対して大きい割合を占める玄関土間ホールや2階の階段を上がりきったタイル仕上げのスペースが愛犬の居場所として用意されており、お施主様の愛情を随所で深く感じることができる邸となっています。
内装はなるべくシンプルに素材を絞って仕上げています。リビングの照明は家具の配置が変わっても対応できるように計画しています。