敷地は、一日を通して湘南の海のうつろいを眺められる風通しのよい高台にあります。
お施主様がとても建築に興味がある方で、プランを何十個とご自身で検討され、そのプランを設計者としての目線でブラッシュアップしていきました。湘南鎌倉という、ゆったりとした時間軸の中で、海や山を眺めながら豊かに暮らす、そんな家をイメージしながら計画をしました。無駄なく、それでいて優雅。そんなコンセプトが表現されています。
2階リビングのソファに腰かけると海だけが見え、時を忘れてくつろげます。内装も白を基調にして外界の景色に邪魔にならない仕上げをお選びになりました。
打合せを何度も重ね、シンプルではるものの全ての箇所にお二方のこだわりが詰まっています。
洗面室は奥さまの基地。動線を絞り最小範囲でルーティーンをこなせるよう収納や洗面台、物干しの位置を決めました。どの収納も配線類の高さも計算をし、お手持ちのアイテムがぴったりはまるよう予定しました。
建物がある程度完成した段階で、バルコニーの腰壁の高さを調整したいとお施主様からご要望をいただき、しっかりと防水対策をした上で対応させていただきました。
図面だけでは読み取れない感覚を施行中の現場から感じ取る、その過程の大切さに気づかされました。