寒川町の市街化調整区域に位置し、周辺は近隣との距離もほどほどに保たれたのどかな地域。エバーの電気工事をお願いしている職人さんで、家族4人で暮らすための住宅です。
できるだけシンプルな空間構成で、1階にLDKと水廻りとし、家事動線を考慮した計画としています。
費用面、防犯面を考慮し、サッシは必要最低限、サイズも控えめにしています。サッシを必要最低限にすることは断熱性の向上にもつながります。
お施主様は電気工事の知識や経験はもちろんエバーの仕様や納まりを理解されているので、ポイントだけ抑えながらお打合せも現場も進めました。
打合せの回数は極めて少なかったものの、お互い気になるところは早目に確認し、共通の認識がブレないよう気を配りました。
リビングの勾配天井の間接照明、玄関の框下の間接照明、階段のペンダント照明等が際立ちますが、一番のこだわりはエアコンの配管で、隠ぺい配管の経路やつなぎなどが流石です。
1階の階段下トイレは今回いちばんの難所で、便器背面壁の位置、換気扇の位置、収納、手洗い、照明等々、空間を最大限に利用した究極のレイアウトになっています。2階の洋室の壁に使用したカラーのピンクは、全メーカーのピンクの中でお嬢様のハートを射止めた「ナンバーワン・ピンク！」です。
敷地の向かいは借景が望めない立地でしたが、生活の中で少しでも緑が見えるよう2階の階段室に視線の抜けを設け、遠くの林の緑を取り込みました。