眺望に特化した敷地へのプロジェクトで、今回もまたその経験豊富なノウハウを存分に活かせるポテンシャルを持った分譲地への計画です。
藤沢の高台にある広々とした整形地ということで、眺望をメインに据えながら、広い土地を活かした建物と余白(畑、庭、駐車場)の関係をお施主様と一緒に練り重ねました。当初の四角い平面形状は打合せを重ねることで徐々に形を変えていき、アメーバの様にも、まんじの様にも似た独特の平面形状となりました。
玄関はゆったりと大きな間をとっており、斜めに切り取られた窓からはシンボルツリーが見える配置となっています。
正面の壁は大谷石と間接照明でアクセントになるよう、設えました。廊下が二方向にのびていく形状を邪魔しないよう、ドアは全てハイドアを採用しています。
各子供部屋への入口は家族全員が使えるファミリークローゼットとなっています。ぐるっとまわった枕棚はシナ合板を用い、強度を担保しながらも、軽やかに見えるよう、パイプで吊るかたちとしました。
2階の広いリビングの一角には本を読むスペースを設けています。家具屋さんとつくった本棚の一面は黒板塗料で塗装されており、お子様たちが季節ごとにお部屋を彩れるようにとの、ご両親からのプレゼントとなりました。
庭に植えられた様々な植栽と畑に植えられるであろう野菜たちが、今後どのように建物と共に経年変化をしていくか、非常に楽しみです。