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鎌倉市 A邸(2021年3月完成)
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家づくりでワクワクしたい方に
ぜひおすすめしたいです。
鎌倉市 A邸(2021年3月完成)
Introduction
鎌倉市役所正門前に
祖父の代から暮らす土地。
そこに現れたのは
今まで見たことのない
異次元のフォルムの邸。
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自分が家を建てる立場になって
初めてわかったエバーさんの手間のかけ方。
A 様
この土地は私の祖父の代から受け継いでいます。そういう歴史があるものですから、いざ建て替えるとなった時に、片付けや何やらで相当時間がかかりました。話がスタートしたのは昨年の今頃、ちょうど1年前くらいです。両親はいま新潟に住んでおり、家ができたらまたこの鎌倉で暮らすのですが、ことあるごとに新潟から両親が来て、片付けなどを行っていました。 両親は新潟のほかに北海道にも住まいを持っています。かつてドイツに旅行に行った時に、あのドイツ特有の白樺林の中に立つ住宅に魅了されたそうです。そんなこともあって、私も両親がしっくり来るような家づくりを意識してこのようなデザインに行きついたと思います。 私自身は大手の不動産会社に勤めています。ただ、土地を売るのが本筋なので、自身で家を建てるとなるとまるで勝手が違うものだと実感しました。土地、またはできている家をおすすめするというのは、もうすでにできているものをこっちのルールに沿って買っていただくわけで、それが自由な家づくりとなるとこんなにも大変なのだと思いました。エバーさんは柔軟でした。仕事柄さまざまなハウスメーカーを知っていますが、我々がよく知るのは、たとえば打ち合わせは10回以内で、のように、手間を省くためにパッケージングされたルールがあったりします。それはもちろん、儲ける側に必要な流通性というか、手離れというか、そういうことも大切であるからです。しかし今回家を建てる立場に代わって、そういうスタイルのビジネスに携わってきた自分自身を反省したりもしました。エバーさんの仕事ぶりを見て大いに我が身を反省したりもしました。
私自身の考え方は、
「家は常識にとらわれなくていい」。
A 様
私自身は、皆様に愛されやすいタイプの家をご紹介することが仕事です。しかしながら、自分が家を建てるなら、普通の家ではつまらないな、と考えていました。学生時代にヨーロッパに留学した経験があるのですが、向こうは本当に面白い家が多いです。それはきっと、家をつくる人が芸術家という認識を持たれているからです。地域の風土や景観に合った個性ある家を建てるアーティストです。そういう経験を経たので、あくまで私自身は、導線はこうでなければならない、とか、こういう風に踊り場があって、とか、いわゆる日本が大事にする定石みたいなものには深く影響されない、それよりも、なんかこの家おもしろい、なんか私らしい、みたいな家にする方が大切だったんです。ヨーロッパの家って、やはり懐が深い感じがします。あまりにも見当違いなおかしな家は別として、ちょっとくらい変わっていても、むしろこういうのも有りだよね、ここの住人らしいよね、っていう美意識がある。そういうのがいいと思ってエバーさんにお願いしたんです。
人間力の高さがある。
それはどんなことよりも重要。
A 様
エバーさんならその感覚がわかってもらえる、と確信したことがあります。それがエバーの猪狩社長との出会いです。うちの会社とエバーグループのユニテさんとの間で、かつて大磯方面での土地のやりとりがあったのですが、私がそれを担当していた時のことでした。直接やっていたのは私の上司で、私はただの一担当でしたが、何の打算もなく私にいろいろと話をしてくださいました。単なる若造である私に対して、とてもていねいで、礼儀正しく接してくださって。ビジネスマインドのかけらもなく、まあこれも何かの縁だから、という感じで。その時にいろいろとりとめのない話をしたのですが、明らかに私の周りにはいないタイプで、良い意味で視点が変わっている、というか、ビジネスや金儲けではなく本質で良い家とは何かを探求しているような、私が今まで知る経営者とは違う、良い意味で「まともじゃない」感じがしました。
多少の手間なんて気に留めない。
むしろその後の施主の幸福を考える。
A 様
それを感じさせるエピソードの一つです。我が家の正面には70年間くらい、枝葉が横に長くなびいたくぐり松があるのですが、私はどう考えても新築するには邪魔だなと思っていました。両親もあれを切るのは忍びないが、それは仕方のないことだし、息子のお前に任せると言っていました。もう切るという前提でしたが、エバーさんの社長は「いやいやそれは考えていきましょう。切らない方向で考えていきましょう」と仰ったんです。「だってどう考えても切らないと重機は入りづらいし、作業の邪魔だし、切っていいんです」と伝えても「いやいやそういうものじゃない。歴史は元に戻せないんだから。切らずにやっていけるようにがんばってみます」と仰る。結局、エバーさんは完成までそのくぐり松を切ることなく作業を終えてくれました。施主が切っていい、と言っているにも関わらず最後まで残してくれた。ほかの工務店だったら、切っていいって言っているんだからさっさと切ってしまおう、と思ったと思います。切ると切らないとだったら作業の労力が格段に違うのは想像がつきましたから。
エバーさんは建売物件もぜひ見てほしい。
その時点で他社とは圧倒的な差だから。
A 様
設計を担当してくれたTさんとも一つのエピソードがあります。4~5年前でしたが、エバーさんが辻堂で建売住宅を建てたのですが、その家というのに衝撃を受けていたんです。え、建売でこんな家建てるの?という衝撃でした。別にアクロバティックなわけでなく、住みにくいわけでもないです。もうそういうことではなく根本的に発想の次元が異なる、個性的で良い家だと感じました。独自性とか、流通のしやすさとか、そういうありがちなことでなく、作家として良い家をつくり、それを建売化するという、かつて見たことのないアプローチでした。それをやったのがTさんという方で、だからエバーさんに家づくりを依頼した時に、あの辻堂の建売をやったTさんにお願いしたい、と言ったんです。そしてこういうことをするエバーさんという会社の他社とは次元の違う感覚を目の当たりにした瞬間でした。
歴史は失ったら買うことができない。
そういう思いを共感できて感謝。
A 様
すぐそこにスターバックスがあります(鎌倉市役所前にある有名なスターバックスコーヒー。昭和を代表する漫画家横山隆一邸跡に建てられた)。人はよく「あの建物おしゃれだよね」とか言いますが、正直私にとっては建物は別にどうでもよくて(笑)、私にとってのあのスターバックスの魅力は横山家だった頃の藤棚がある中庭の思い出で、それがきちんと残されていることなんです。なんでも新しくすればいいということでなく、歴史をきちんと紡いでくれていることが評価されます。それは猪狩社長が最後まで切らずに残してくれた我が家のくぐり松にも共通する大切なことで。歴史は買えない、だから大切なんです。この新居にはそういう以前の家の思い出を随所に活用してくれています。階段下にある大きな敷石は、古い写真の中で祖父がそこに腰かけて写真を撮っていたものがあって、一族の歴史の象徴的なところがあります。エバーさんはそういう思いをきちんと理解してくれて、そこに新しい魂を吹き込んでくれたこともうれしいです。 そういうのは大半のハウスメーカーだったら嫌な顔をします。それは、単にめんどくさいからです。だから「いいですけどお金これだけかかりますよ」みたいな言い方をしてくる。要するに諦める方向にもっていくわけです。エバーさんは真逆です。それは大切なものだと思ってくれて「全然いいですよ。動かすだけの手間ですから、大した手間じゃない」と言ってくれる。お金うんぬんではない、そんなことよりも大切なことは何か、ということを考えることがご自身達の仕事の本質だと考えています。
非の打ちどころのない板張り。
名人芸としか言いようがない。
A 様
大工のHさんも、もう一言でいうと「見事」でした。この部屋(下階のLDK)なんかも最初はクロス張の壁でよいと思っていたのですが、TさんのこだわりでHさんが寸分の狂いもなく一枚一枚板張りをしています。今時こんな手間ばっかりかかる仕事をする大工さんなんていませんよ。クロスだったらバシンバシンと打っちゃって隙間が出たらパテ埋めすればいいのに。あえてそれをせずに名人芸のようなこの仕上がりです。時間と労力と才能の賜物としか言いようがない。加えて現場終わりが毎日きれいでごみ一つ残さなかった。
アーティスティックな感性を兼ねた
万人のための建築設計工務店。
A 様
誰もが使いやすく住みやすい家というのは必要だと思います。またそれと反対に、私自身は建築家はアーティストだと思っているので、住人の個性と調和した唯一無二の家を生み出すことが本望だとも思っています。そういう意味でエバーさんはその両方のノウハウを持っている稀有な建築設計工務店です。家づくりでワクワクしたい方にぜひおすすめしたいです。
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